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ご指名は?1.5

第6章 隼人さんの杞憂


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「きゃぁあっ♡この男の子、可愛いぃ〜っ♡欲しいわぁ〜♡この子の事っ...♡」

「あらぁ〜奥さん!その少年ならこのわたくしが、今日から飼う事にいたしましたわ♡娘に頼んで連れてきたのよッ♡」

誰かが.....ここにくる....?

...自分は代わりに、ここから解放されるかもしれない...。

ーーーAAッ!!僕チンは、本当の家族のもとにぃッ...ッ!!

水族館のような、巨大なガラスのケースの内側で、ほっと一息をつく。

「...あら?今貴方表情を緩めたわね?」

扇子を広げて、こちらに近づいてくる。

この女性は、絵本の世界で出てきそうな、豪勢なドレスを身に纏っていた。

「貴方は24時間休みなく無表情でいなければならないのよ〜!無表情の美少年が、私は好きなんだからっ♡」

ガラスケースごしに、投げキッスをされる。

「でもぉ〜手荒な暴力は嫌いなのぉっ♡罰として、1週間餌はナシねぇっ♡私の可愛い美少年君ッ♡♡」

表情を、無理やり無表情に変える。

ーーー僕チンはまだ、解放されないみたいだ.....っ

そして、自分の逆鱗に触れる行為を僕チンが取ったとはいえ、僕チンを褒め続ける....

.............気持ち悪いっ

「それでねっ!今日その子の父親からァ〜♡引き取ってきました♡今日からあのコの隣のガラスケースの中にっ♡いてもらうわぁ〜♡」

.....!!

「だ......れ...........?」

声を絞り出した。

そこにいたのは、ーーーー身体中が、全身痣だらけの、確かに美しい少年だった。


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