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ご指名は?1.5

第6章 隼人さんの杞憂





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「めだ、まぁ.......」

埃と酒と、自分の血の臭いしか無い。

この部屋は...。

「めだま、めだま、目玉ぁ.......そっか、目玉かぁ.............」

カチカチ...カチカチ.......

鼻血を垂らしながら、僕は床に横たわっていた。

悪魔はインターネットで何かを閲覧し、呪文のように何かを言い続けていた。

「なぁ....菜太朗........お前......もう小学2年生になるのか.........」

ビクッ!と、全身を震えさせた。


ーーまた、痛い事、されちゃう....!!


「知ってるか....?菜太朗.......?」

ゆっくりと、ゆっくりと、悪魔がこちらに向かってくる。

痛い事する時は、悪魔はいつも急に走り出す、なので、今回はそうはされないだろう。

だが、急にーーー僕の髪を乱暴に引っ張り、顔を床から上げさせた。

「いっ....っ!!お、とう......、さっ.......っ!!」

悪魔は、僕の顔に、酒臭い息を吹きかける。

「幼い美少年の目玉を、高額で買ってくれるんだってぇ....あの人タチ.....」

何の話をしてるのか、本当に訳が分からなかった。髪の毛が、大量に抜け落ちてゆく。

あまりの激痛に、僕は涙を流した。

「その目ん玉、お前が泣く為だけに使われるのは、可哀想だよなぁ....ッ!!!???」

悪魔は、ナイフを取り出してきた。

「やめ...やめ....て........!!!お願い......!!!何でも、するから.........!!!」

「うるせぇっ!!俺に口答えするな!!クソガキャがぁああああああああッ!!!!!!!」

....どうして....

神様....

自分は、こんな目に遭わされなきゃならないのに....

あの葉太朗は、幸せに生き続け.....

そして、あの人にも愛されるのでしょうか......


教えて......



............................




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