第6章 隼人さんの杞憂
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「めだ、まぁ.......」
埃と酒と、自分の血の臭いしか無い。
この部屋は...。
「めだま、めだま、目玉ぁ.......そっか、目玉かぁ.............」
カチカチ...カチカチ.......
鼻血を垂らしながら、僕は床に横たわっていた。
悪魔はインターネットで何かを閲覧し、呪文のように何かを言い続けていた。
「なぁ....菜太朗........お前......もう小学2年生になるのか.........」
ビクッ!と、全身を震えさせた。
ーーまた、痛い事、されちゃう....!!
「知ってるか....?菜太朗.......?」
ゆっくりと、ゆっくりと、悪魔がこちらに向かってくる。
痛い事する時は、悪魔はいつも急に走り出す、なので、今回はそうはされないだろう。
だが、急にーーー僕の髪を乱暴に引っ張り、顔を床から上げさせた。
「いっ....っ!!お、とう......、さっ.......っ!!」
悪魔は、僕の顔に、酒臭い息を吹きかける。
「幼い美少年の目玉を、高額で買ってくれるんだってぇ....あの人タチ.....」
何の話をしてるのか、本当に訳が分からなかった。髪の毛が、大量に抜け落ちてゆく。
あまりの激痛に、僕は涙を流した。
「その目ん玉、お前が泣く為だけに使われるのは、可哀想だよなぁ....ッ!!!???」
悪魔は、ナイフを取り出してきた。
「やめ...やめ....て........!!!お願い......!!!何でも、するから.........!!!」
「うるせぇっ!!俺に口答えするな!!クソガキャがぁああああああああッ!!!!!!!」
....どうして....
神様....
自分は、こんな目に遭わされなきゃならないのに....
あの葉太朗は、幸せに生き続け.....
そして、あの人にも愛されるのでしょうか......
教えて......
............................
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