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最強、武神の野良生活 (ノラガミ)
第2章 雪のような
建御雷神こと、神流は金色の虎、黄金に乗りながら街を見下ろしていた。
「…今日はやけに時気やがる。」
妖はどこにでもいる。
物陰に隠れているモノ、空を移動するモノ、人の肩に乗っているモノ。
大きさも姿形も様々だが、それら全てが命なき者。彼岸の住人。
彼らの姿を見られるのは、動物や幼い子供。
そして、彼岸と此岸の狭間に立つ我等のみ。
「…雪?」
空を見上げると、白く舞い落ちる雪。
「黄金。」
一声かけると、黄金は白がぼやける暗闇の中、神流と共に姿をくらました。
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