第3章 出会い
いつ戦が起きてもおかしくないこの世で、近頃は平和な日々を過ごしている
それでも異国から仕入れるものはもちろん嗜好品だけではない
主に鉄砲や大砲などの武器が城に運ばれる
(正直いつ見ても何度見ても、この鉄の塊の武器たちは物騒すぎて慣れない)
現代で使われている拳銃は、この時代と比べると性能や素材こそもちろん遥かに上だろうけど、鉄一色のこの鉄砲は見た目も重さも存在感がすごい
(この匂いも苦手…。近くにいるだけで気持ち悪くなってきた…)
「未来様、顔色が優れないようですが…。ここは私が見ていますので、気分転換に城下へ行かれてはどうですか?」