第11章 拒絶
安土城から程近い山の中に未来と元就たちが来ていた
「お前体力なさすぎだろ」
「なら…、はあ…私のことは置いて行って下さいよ…はあ…」
急な山道を休憩無しに歩き続け、未来は疲れ果てている
「ま、頑張れよ、奴隷」
元就はどうしてこんな山奥まで来たのか、未来に説明はない
それでも黙ってついてきたのは、嫌だと駄々をこねても意味がないと言うことと、何を企んでいるのか傍で見ておこうと考えたからだ
あの雨の日、未来が安土城に戻った時、元就の姿はなかった
その翌朝には元就は城へ戻り、いつも通りの様子だった
あの時のことを聞くにはさすがに気が引けて、未来は一人悶々としていた
涼しい顔をして山道を進む元就を未来は斜め後ろから盗み見ていた