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《イケメン戦国》散りゆく惡の華 ー毛利元就ー

第11章 拒絶





安土城に戻ってきた未来たちは、その足で信長の元へ向かった


「未来、災難な目に遭ったようだがよく戻った。大事はないようだが…、その腕はどうした」


天守閣にある信長の部屋には、未来、秀吉、そして元就が信長を前に居住まいを正している


未来の帰還を信長は喜んでくれたが、未来の手首の痣を見つけると、その鋭い視線は元就へ向けられた


「申し訳ございません。さらわれた折にお怪我を…。俺の不徳の致すところです。如何なる処遇も受け入れる覚悟です」


松寿丸こと元就が頭を低く下げると、隣にいる秀吉が口を開いた


「信長様。差し出がましいとは存じますが、松寿丸の情報網やツテのおかげで未来を助け出せたことは事実です。それに今回は俺が側についていれば回避できたこと…。処罰は俺に…」


そんな二人を見て未来はおろおろと落ち着かない様子だ


「ほう…。ならば未来。被害にあった当事者の貴様がこやつらの処遇を決めろ」


「え…私がですか…?」


信長はそれ以上何も言わずに、脇息に肘を置き未来の言葉を待っている


「…お二人のおかげで安土に戻ってくることが出来ました。私がもっとしっかりしていれば、皆様にご迷惑おかけすることもなかったのに…」


「して、処遇は?」


「えーっと……」


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