第4章 松寿丸
宿に着くと未来は部屋に案内され、護衛の者たちは部屋の外で待機している
(毛利元就が納める安芸か…。もっと治安が悪いのかと思ったけど、すごく良いところだなあ。佐助くんと連絡が取れれば、毛利元就の情報が聞けたのにな)
同じ現代からこの時代へ飛ばされた友人 佐助は、この時代で彼は上杉謙信の元で忍びをしている
(頭も良くて、運動神経も良くて、この時代にも適応してるなんて本当すごいな。佐助くん、元気かな)
部屋の窓から晴れ渡った空を見上げていると、どこからか甘い香りが漂ってきた
(なんだろう、この匂い…。バニラ?いやいや、この時代にあるはずないか…)
「うーん…、天気も良くて、なんだか眠くなってきちゃった…な…」