• テキストサイズ

《イケメン戦国》散りゆく惡の華 ー毛利元就ー

第3章 出会い




未来の後ろ姿が見えなくなるまで、松寿丸と名乗った男はその場に佇んでいた


「へえー。あれが未来様…。信長が寵愛するお姫(ひい)さん、ねえ…」


「おい、あまり勝手な行動は慎め」


「なんだ帰蝶、お前もここに来てたのか?」


木に背中を預け、元就に声をかけたのは帰蝶と呼ばれた男だった


「安土の町がどの程度のものか見ておきたかったからな。それで、あの娘が例の?」


「ああ。信長の寵姫なんて聞いてきたが、なんの変哲もない平凡な女だな。だが、このご時世にあの齢で流暢ないすぱにあ語を話すのは引っかかる。あんな奴隷しかいねェ国であんな女がやっていけるとは思えねェ。きっと何かあるだろうな。少しは楽しめそうだ」



深紅色の瞳が意味ありげにギラリと光った


/ 125ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp