第4章 日番谷said2
あれから数ヶ月たってあいつはこの世界に馴染んだようだった。
最初は、警戒していたものの、いまになっては、帰って欲しくないなどとの気持ちが湧き上がると言うことはきっと無意識のうちに俺はあいつのこと惚れてしまっていたんだろう。
そんなことを思っていたら、あいつが見えた
その横顔があまりにも儚くて早く捕まえてしまわないと消えてしまいそうな気がした
「」
『おはよう、冬獅郎』
いつもの笑顔だった
「あぁ」
いつもならこれで終わる会話
『ねぇ、私ってさ、いつになったら元の世界に戻れると思う?』
そこではっとしたは元の世界に戻りたいと望んでいる。
「…」
返す言葉がなくて少しの間が空く
『なんてーねーっ!あははっ甘味堂いこーっと、とーしろー奢ってねーっ』
の明るい声が響いた
「はっ、なんで俺が」
『はい拒否権なしーっ』
「ちっ、しゃーねー」
『やったーっ』
こんな平和な日々が続けばよかったんだ…。
この時俺は何も知らなかったんだ…。