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【イケメン戦国】恋に落ちるまであと14日。

第2章 1日目 ―春日山城―




暖かく心地よいそよ風が、
城の廊下を吹き抜ける。

「まぁ!お似合いですよ、神楽様」
「あ……ありがとう、ございま……す」

この意味のわからぬ状況で、急にお似合いですと言われても、神楽はなんと答えたら良いのか分からなかった。

(なんで褒められてるんだ……)

春日山城に来るまでは、予定通りだった。
ここまでは良かったのだ。

……この状況はなんだ、と。
過去最大級にしっかり化粧をさせられ、豪華な着物を身にまとわされ。

前もって主から聞いていたのは、神楽は女中として春日山城に潜入するということ。

だが今は、明らかに女中としての扱いではなく、一国の姫のような扱いをされていた。

「あの、私……女中として──」
「女中だなんて滅相ない!神楽様には、姫様がぴったりお似合いでございます。」

(あ、やっぱり姫なんだ……ん?)

「…………私……姫、なんですか?」
「えぇ、そうですよ。神楽姫。」

(え、えぇぇぇ!?!)

神楽が人生で2番目に驚いた瞬間は、まさにこの時であった。


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