第7章 月虹
目の前が真っ白になった。
「ふ…んんっ……んんっ」
凄まじい快感に、体が二度、三度と痙攣する。
キスしながらイクなんて初めてだ。
しかもさっき一度出してるのに、何度も何度も大量に出続けていて、怖い。
気持ちよすぎておかしくなりそう。
「んんっ!…んんっ…ぁんんんっ!!」
「……っ!」
さらに、同時にイった雅紀さんに何度も力強く腰を押し込まれてるうち、気持ちいいところに切っ先があたるのか、体が魚のように跳ね続けた。
「ふぁ…ん…はぁ……はぁ」
「はぁ……はぁ」
キスを解き、2人で息を弾ませながら、呆然として見つめあった。
玉のような汗をかいてる雅紀さんは、壮絶な色気をまとっていて、一瞬息を飲む。
でも、すぐに、にこりとおひさまみたいな笑顔になり、俺の鼻先にチュッとキスしてくれた。
「………大丈夫かい?」
「は………い」
声、震えてる。
……恥ずかしい。
「良かったよ…」
「俺…もです」
「ふふ。……痛くない?」
「……わかんないです」
腰から下の感覚がまだない。
ただただ熱いことだけ分かる。