第7章 月虹
「………おそらく、楽なのは四つん這いなんだけど、初めてだし、カズの反応を確認したいから、このままね」
「?………はい」
訳分からないまま頷いたけど、腰にクッションを挟まれて、すぐに分かった。
……解す作業か。
いきなり血まみれはごめんだもんな。
雅紀さんは、俺の両足をゆっくりもちあげ、Mの字に立てさせた。
尻が高く上がり、あそこが丸見えだ。
でも、恥ずかしいのを我慢して、じっとしてると、雅紀さんは、いつのまにかローションをたくさん纏ったぬるついた指を、そこにゆっくりあてがった。
……………わ
覚悟はしてたけど、なんともいえない羞恥に顔が赤くなる。
「息吐いて、カズ」
でも、雅紀さんは大まじめだ。
言われるままに、ふー…、と、息を吐くと、それにあわせ、雅紀さんは真剣な顔で指をゆっくり入れてきた。
「………っ…」
「……………あれ?」
雅紀さんが不思議そうな声をあげた。