• テキストサイズ

Attack 《気象系BL》

第7章 月虹




kazu


誕生日にイベントがかぶる人は、俺の周りでは初。

しかもそのイベントが、クリスマス。
さらに、それが彼と付き合ってから初めて迎えるもの、とあっては、もう……とてつもなく大事な日といっても過言じゃない。
どちらに重きをおくかは、そりゃ誕生日だけど、街の雰囲気全てがウキウキしてるとあっては、それらの相乗効果で、わくわくも5割増しだ。

………したがって、俺は、ものすごく気合いが入ってる。
是非、彼には喜んでもらえるものをプレゼントしたいじゃないか。


でも。


……いったい…雅紀さんってなにが欲しいんだろ


仕事の手をとめて、休憩するふりをしながらさりげなく雅紀さんの姿を盗み見た。

雅紀さんは、横山さんと何やら真剣に話をしながらファイルを開いてる。
仕事してる雅紀さんを見るのは大好きだ。
なんたってかっこいい。

ぼんやりしていたら、いつの間にか口角があがってるのに自分で気づき、慌てて唇をひきしめる。


危ない危ない。

社内恋愛なんて周りにバレでもしたらシャレにならない。

/ 725ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp