第4章 夕虹
不思議な人だと思った。
その容姿と仕草から、とてつもなく可愛らしい人かと思うと、この間俺を助けてくれたときのような、男らしい顔もあわせ持ってる。
雅紀さんに守られてるだけじゃない、芯の強さみたいなものがある人だ。
一人暮らしをしたりアルバイトをしたり。
俺にはできないことをたくさんしていて。
自分のことをあまり語らない人だけに、その素顔を垣間見る度に、驚き、尊敬する。
……そしてそんな大野さんに、俺はどんどんひかれていっている。
「ん……」
ちいさな声をあげ、大野さんが、こちらに体を向けた。
そうして、居場所を探すようにもぞもぞしたかと思うと……
えっ…………
俺の体にぴたりとくっついた。
ちょちょちょ……待って