第4章 夕虹
他人のそんなところ、当たり前だが見たこともない。
だけど、智のは、ほんの数時間前まで客を咥えこんでいたからか、濃いピンクに色づいていて、いまだいやらしくヒクヒクと動めいていた。
綺麗だ、と思った。
綺麗で卑猥で…………自分も智の中に入ってみたい、と強く思った。
俺は、棒から口を離し、手の甲でべたべたな唇を拭った。
そして開いた智の膝の間にはいりこみ、膝裏をぐっと持ち上げた。
ここに、俺のを挿入れる……。
想像しただけで、頭が沸きそうだ。
智のなかはどんななんだろう。
どんな風に、俺を咥えてくれるのだろう。
そっと、そこに触れ、軽く指を挿入する。
すると、そのままぐぐっと中にもっていかれそうになって、慌てて指を離した。
弛緩した体は、容易に俺を呑み込んでくれそうだ。
俺は、着ていた衣服を全部脱いだ。
男同士だとか、友情とか。
智の体調とか、クスリとか。
……松本とか。
考えるべきことはたくさんあるはずなのに、もう俺は智と、体を繋げたい、その一心だった。