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金平糖の詰め合わせ

第2章 伝えたい恋心と鶴丸国永.. 𓈒𓏸











一方で、鶴丸の視線は美桜の一挙一動を追いかけている。




笑った顔、食事を取る仕草、他の刀剣男士に向ける穏やかな声色……






(全部、俺の前だけで見せてほしいんだがな…)







その想いを、軽口の笑顔の裏に隠しながら、彼はゆっくりと味噌汁を啜った。






私はそんな鶴丸の空気に気づかぬまま、光忠と歌仙に献立の話を聞きながら他の刀剣男士達とも笑って話している。




大広間に響く笑い声は明るいが、机の下では、鶴丸の指先が小さく自分の脚の上をトントンと叩いていた。




そのリズムは、彼が内に秘める独占欲の証のように、静かに、けれど確かに響いていた。







(――この笑顔、もっと俺に向けさせてやる)











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