第1章 眠れない夜と三日月宗近.. 𓈒𓏸
「……主、このままよいか?」
三日月に問いかけられ、視線を合わせると、
妖しくも雄々しい光と瞳の中に映る三日月を湛えた瞳が胸を締め付けた。
『っ、うん…いい、よ……』
返事をするや否や、早急にそのまま先程より激しく唇を重ねられ、熱が全身を駆け抜けた。
私の心臓はバクバクと高鳴り、頬から身体まで
どんどん赤く染まっていく感覚がした。
三日月の唇が触れ、熱くも優しい熱がさらに胸と身体を溶かしていき、
心臓は高鳴り、三日月の口づけに呼吸も乱れていく。
月明かりが射し込む下で二人だけの甘く艷やかな時が流れ始めた――。
眠れない夜は二人をさらに深い夜へと導こうとしていく――。
………Fin.