第13章 13
かかしサイド
火影室へ手を繋いだままはいると、シカマルはうれしそうに俺たちを迎えてくれた。
「で?六代目。虫よけ持たせたのに、なんで二人ともまたそんな蚊にさされてんすか?」
「あ、忘れてた…ははは」
「シカマル、ムヒ…涙」
「ったく、二人ともほんとめんどくせー」
シカマルサイド
火影室に六代目とえまが帰ってきた。
見たところ、手を繋いでるってことは、よーやくめんどくせー状況を乗り越えれたようだ。
六代目もがらにもなくいっぱいいっぱいだったか。
虫よけもたせた意味がねー。
二人とも、そろいもそろって蚊にさされてやがる。
かゆみ止めのムヒを渡すと二人して必死に塗っている。
ムードもくそもねーなこの二人(笑)
それでも俺には微笑ましく見える。
大失恋から始まったえまの恋。
見事に返り咲きやがった。
今度、飯でもおごってやるか。
さ、息抜きしてきた分、今夜は徹夜だなーこりゃ。
あー俺も早くてまりに会いてぇ…