第14章 14
少し肌寒くなってきたある日。
「えま、こっちこっち」
そう手招きされてかかし先生のほうへ向かうと、火影椅子に座っている先生にむぎゅーっと抱きしめられる。
「幸せの充電中…」
なんて言われると、どうしても放しがたい。
うちもむぎゅーっと抱きしめ返して、きれいな銀髪を優しくなでていく。
てゆーかうちも充電中…
「六代目、えま、それは家でやってくれ」
すっかりおなじみの光景を目の前に、シカマルがばっさりときる。
「なに、シカマル寂しいのー?んじゃぁシカマルも一緒に三人で…「「いやだめでしょ(だろ)」」
「かかし先生、シカマルはてまりさんとゆっくりできてないからヤキモチですよ。もういい加減数日でも休暇あげてください。」
「あー…そういやそうだったけか?こりゃ、すまんすまん」
「いや、いいですから俺のことはっっ…。
てかえま、これとこれ今日中に仕上げだぞ?
ちゃっちゃとやってくれ」
「はいはい、やりますやります、やりゃーいんでしょー?」
「おめーはめんどくせー返事しやがってー」
「こら、シカマル~えまには優しくしてあげてよ~」
「いや六代目、甘やかしすぎっす。
えま、お前もいい歳だろ?ガキじゃあるめーし」
「いい歳だけど、中身は子供や(笑)自慢じゃないけど」
「めんどくせー…」
そういって、三人で笑う。
何気ない幸せな日々だ。
この幸せがこのまま続けばいい。
ずっと、ずっと、ずーっと‥‥。