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乱世に咲く花詞【イケメン戦国】R18

第1章 ひまわり×家康


「そんなに大きな花があるのか。それは一度拝んでおかねえとな、光秀。」

「まあ花自体にそれほど興味はないが…ちよ、今お前が着ていくと言った『わんぴーす』と言うのは着物か何かか。」

「あっ、説明もせずにごめんなさい。ワンピースっていうのは…」


描くものがないから、身振り手振りで一生懸命その特徴を伝える。
我ながら拙いと思う説明だったけれど…


「へぇ…」

「ほぅ。」

「…伝わった?」

「あぁ、十分伝わった、なかなかの薄着だな。」

「随分と珍妙な形をしていると見える。」


やっぱり…時代が違うとそんなに変なのかな。
やはり当日は着物を薄手に改良するとか、他に方法を探るべきか考え始めた時、政宗が口を開いた。


「だが、俺は見てみたい、そのわんぴーすってやつ。

きっとお前なら何を着ても似合うんだろうしな。」

「政宗…」

「俺もぜひ見てみたい。

ちよ、薄目の布と藁なら俺の御殿に当てがある。手配しておくからいつでも取りに来い。」

「本当ですか光秀さん!ありがとうございます!」

「じゃあな、ちよ、楽しみにしておく。」


二人を誘って良かった。喜んでもらえそう。
それに材料まで見つかるなんて!
改めて二人にお礼を言って浮かれ気分でその場を立ち去った。


だから、私にはその後の二人の会話は聞こえていなかった。




「お前、大事な言葉を抜いたな。」

「おや、何のことやら。」

「お前が『ぜひ見てみたい』のはちよの着物じゃなくて家康のやつの反応だろ。」

「あぁ、それも見てみたいな。」

「面白がって怒られても知らねえからな。」

「それはお前も同じだろう。」


家康や周りの人たちが考えていることなんてつゆ知らず、当日までに私は着々と準備を進めていった。
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