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触れる度に愛を知る【ハイキュー】

第2章 最悪な彼奴ら


聖臣side

「フっ、お前かなり挑発的だな。

俺は、嫌いじゃない…けど、目上の人に対する態度じゃねぇなぁ」

「あんたに言われる筋合いはない。

医者のあんたは、他の患者もいるにもかかわず、ずっとここにいていいのかよ」

ガキ扱いされて妙に釈に触る。

「まぁ、お前の言う通り確かにそうだ。

けど、他の医者と違って俺は、フリーランスだから別に何してようが構わない。

それよりもお前授業どうした?

それとも、沙耶が恋しくて寂しくなったか?ガ〜キ!!」

ガキと言われた途端、頭に血が上り相手の胸ぐらを掴み殴りかかろうとした時、医師の目がニヤついた。

「悪かった!悪かった!冗談だ。佐久早聖臣君」

「ハァ?なんで俺の名前知っている?」

驚きのあまり胸ぐら掴んでいた事に、逆に冷静になる。

「クッククク、アハハハッお前さぁ、揶揄いがいのある奴だな」

これが、胸糞が悪いって言う事を言うんだな。

「ハァーあんたが、俺の事を知っていようがいまいが関係がない。

ただ…沙耶が、心配なだけだ」

沙耶の手を掴み自分の唇に近づけるが、マスク越しのためなんだか触れたりない。

「ガキのくせに、一丁前な事をしやがる。

授業をサボるのは、別に構わないが部活はいけよ。

IH終わっても次の大会あるんだろう?

それに、今年の夏の合宿はかなり良い条件のとことできるはずだ」

全てを知っているように言う医師に、戸惑いながらも頭の中は整理がついていかない。

「はっ、何だそれ!なんでも知ってる素振りはやめろよ」

「まぁ、そんなに睨みつけるなよ。こっちも大人の事情があるからな。

お前らにっては好条件なんだし、稲荷崎高校と夏合宿できるなら良い機会だろう?

確かお前達の井闥山学院と稲荷崎は、同じバレーの優勝候補って聞いてるけど」

「だから、なんであんたが夏合宿の事知ってる?

そもそも、俺はあんたに部活の事なんて言ってない」

バレーやってるなんて言ってないし、話しかけられたのは今日が初めてだ。

夏合宿もさっき元也と一緒に、主将から聞いたばかりなのに。

イライラする。

なんなんだよ、アイツは。

ウザいよ。
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