第8章 どうしようか?
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「それで───」
シン「今日の宴は終いだ!!さあ、片付けを始めるぞ!」
話が盛り上がってきたとき、シンの声が響いた。
結構長く話してたな……
アラジンを見ると、ふあぁ、と大きなあくびをしている。
「アラジン、ごめん。長かったよね」
アラ「ううん、とっても楽しかったよ!また続きを聞かせてね、凜おねえさん!」
また………
それは、私にあるの………?
アラ「……凜おねえさん?」
アラジンの声にはっとする。
見てみると、心配そうな顔で私を覗きこんでいる。
慌てて作り笑いを浮かべ、取り繕う。
「ご、ごめん。ぼーっとしてた。うん、また話してあげるよ」
アラ「本当かい?約束だよ!」
「うん、約束」
アラジンと “ 約束 ” をした私は
暫く、その場所から動けなかった。