第6章 八人将
シンが、頬を擦りながら言う。
シン「用事があって来てみたら、うなされてたんでな。それで揺り起こしたって訳だ」
「あ、そーなの。てっきり襲われそうになったのかと………」
シン「するわけ無いだろう!?」
シンは思いっきり抗議するが、ジャーファルは冷めた目でシンを見る。
……今の言葉に、確信は無いって事かな。
「まぁ、そんな事どーでも良いんだ。ちょっと、話聞いてくんない?」
改まって言う私に、シンが少し動揺する。
そして、ジャーファルにシンが目で何か合図をすると、ジャーファルが出ていこうとする。
「あ、待ってジャーファル。別に出ていかなくて良いよ。てか、むしろ居て」
ジャ「……わかりました」
シン「……で、改まってどうしたんだ?」
「実はね、私はこの世界の人間じゃないんだ」
シン&ジャ「……はあ?」
二人は、意味が分からない、という顔でこっちを見る。
まぁ、今ので納得するほどバカではないよね。
私はこの世界に来たときの事、それと、今日の夢の話をした。