第6章 八人将
ー凜sideー
あぁ、寝ちゃった。
あんなに楽しかったのに、もう覚めちゃうのか。
残念だなぁ……。
“凜、あなたはどちらを選びますか?”
え……誰?どちらって……なんの事?
”私は……っと、そんな事どうでも良いのです。どちら、とは貴女が元居た世界と、マギの世界、どちらで生きたいかですよ“
へぇ、ここはマギって世界なんだね。
てか、これは夢じゃないの?
“いいえ、夢ではありません。貴女は、実際にこの世界に居るのですよ”
ふーん……って、それって凄い事じゃ?
”それは良くわかりませんが。さぁ、凜。貴女はどちらを選びますか?“
いや、そんな事言われてもね……
私は、まだ一日しかここに居ない訳で……
“言われてみれば、そうですね。では、貴女をマギの世界に置いていきます。そして、暫くしたらまた迎えに来ましょう。その時は、決めてくださいね”
あ、うん。わかった。
あぁそうだ。聞きたいことがあるんだ。
“なんですか?”
マギって、何?
“それはですね………”
『………!……っ!……凜っ!』
“あら、呼ばれていますよ。いつの間に男なんか作ったんですか?凜”
いや、作った覚え無いんだけど。
“まぁ良いでしょう。私は今回はここでさよならと致します。それでは……”
あ、ちょ、待ってよ!
まだ答え聞いてないんだけど!