第5章 マギ&迷宮攻略者?!
シン「なんだ、出来るじゃないか」
と、シンが意地悪そうに笑う。
その仕草に、ムカッとする。
「出来たは良いけど、これで何やんの?」
シン「そうだな……口で説明するのは面倒だ。実戦してみよう」
「はぁ?」
シン「フォラーズ・ゾーラ!」
「うわぁっ?!?!ちょ、いきなり何なの?!?!」
シンの掌から放たれた風が、地面に思いっきり当たる。
こんなの当たったら、吹っ飛んじゃうよ!
何考えてんのこの人!?
シン「まぁ、こんな感じで戦うんだ。わかったか?」
…それを教える為にやったわけ?
…………バカかぁっ!
「シンの阿呆!少しは考えろっ!」
そう言って無意識の内に、掌から吹雪が起こる。
何がなんだか良くわからないけど、内側から力が溢れてくる感じがする。
それと……ここに来てから思ってた事だけど、白い蝶?みたいなやつがグルグル私の周りを舞っている。
なんなんだろ?
シン「寒っ!!!お、おい、凜!やめろ!」
「うっさい!凍れバカ!」
ジャ「何事ですかっ……って、シン?!?!凜さん?!?!」
異変に気付いたのか、ジャーファルが慌てた様子で駆けて来た。
ジャ「凜さん!王宮が凍ってしまうので止めてください!」
「こ、これどうやって止めれば良いの?!?!」
シン&ジャ「えぇっ?!?!」
だ、だってコレどうやってやったか分からないんだよ!
さっきはシンにキレて凍れとか言っちゃったけど、本当に凍っちゃうよ!
ど、どうしよう!?
シン「……仕方ない!我が身に宿れ、ゼパル!」
え、ちっちゃ。可愛いー……って、そんなん言ってる場合じゃないっ!
どうするつもりなの……?!
すると、シンがとんでもなくバカデカイ声を出す。
そして、その声を聞いた瞬間に意識が飛んだ。