【ヒプマイ】We are not siblings.
第1章 cross the line
いつから、一兄は兄じゃなくなったんだろう。
いつから、私は妹じゃなくなったんだろう。
本当は、ずっと、私は一兄の妹でいたかった。でも、一線を越えてしまえばたちまち兄妹は偽りの響きになってしまう。
いつだってそれは、二郎兄も、三郎も、誰も居ない自宅で行われる。
私の部屋の、私のベッド。
「、もうッ……」
一兄が私の中で達すると、唇を重ね、頭を撫でられ、そしていつもこう言われる。
「愛してる」
でも、私は愛してる、の本当の意味をまだ知らない。