第1章 キレたネガティブ社畜は狼になる。
「ん、んんっ」
二本の指は荒々しく私の口内で前後する。ツンとした匂いと、喉をつく息苦しさで私の目からは一粒涙がこぼれる。
独歩はその涙を舌でぺろりと舐め、満足そうな笑みを浮かべた。
「まるで俺のを咥えてるときみたいで、興奮する」
独歩のソレは再び硬さを取り戻して、私の太ももを何度か擦っている。
「二回目、いいだろ?」
私は指を咥えたまま、必死に首を振った。私の生理周期を考えると、二回も中で出されたら、本当にまずいことになる。
「そういう顔されると、余計にやりたくなる」
そう言うと、また独歩のソレが中へと入ってくる。皮肉にも一回目よりも私の中は濡れていて、スムーズに飲み込んだ。
「はあっ、生でヤるのって、こんなに気持ちいいんだな。これでが俺のものになるなら、何度だってヤってやるさ」
独歩は意地悪く性感帯を突いてきて、疼いた私の体は無意識に腰を浮かせてしまう。指が口内から抜き去られ、ようやく解放されたかと思えば、今度は彼の唇が重なって、唾液が流し込まれる。
「んっ、っはああッ」
私の唾液にまみれた独歩の指は、私の胸の膨らみの先端をつまんで爪の先でかりっと弾く。だめ、そこは、本当に弱いっ、と心の中で思いながら、私の頭の中は独歩のことで一杯になり、快楽で甘くしびれていく。
「ああっ、最高だ、、愛してる――っ」
一際奥に突っ込まれたかと思うと、二回目の白濁が私の中に注ぎ込まれる。妊娠したらどうしよう、という理性と、もうこのままでもいいや、という本能で私の頭はぐちゃぐちゃになって、私は思考をシャットダウンするように、ぷつんと意識を失った。