第1章 キレたネガティブ社畜は狼になる。
ストッキングを破られて、まだ濡れてもいない私の下着を下ろすと、コンドームもつけずに中へ挿入しようとする。
「何してんの、生は駄目だってっ」
私が全力で抵抗しても、そそりたったソレは無理矢理挿入された。痛くて涙が出そうになる。
「いったあ……ッ」
「が俺のものだってこと、刻みつけてやるよ」
そう言って腰を激しく打ち付け、容赦なく私の子宮口を突いてくる。私を見つめる眼差しは、いつもの独歩じゃない。獣みたいな目をして私を見下ろしている。
「勘違いだってば、本当に、やめてっ」
「俺を嫌がるってことは、やっぱりそいつは従兄なんかじゃないんだろ」
「そんなことないっ、本当なのっ」
私がいくら言っても、独歩は腰を動かすのを止めない。はあっ、という息づかいが私の鼓膜を震わせる。
「お願い、信じて」
涙目で見上げても、独歩は首を振った。
「それなら、一発出させろよ。本当に俺のこと愛してるなら、許せるだろッ」
「順序が違う、独歩のことは好きだけど、それはだめっ」
「いずれ子ども作るんだから、今だっていいだろ、既成事実ってやつを作ってやる」
そう言うと、独歩は顔を歪ませて、私の中で射精した。どくどくと中に満ちていく感覚と、脈打つソレの感触が、避妊しないという事実を物語っていた。
「うそ、信じられない。ほんとに中に出したなんて」