第2章 自覚
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どうやって朔斗に気持ちを自覚させようか。
こうなったら俺が一肌脱いでやりますか!!
「別に男女どっちでもいいから、今一緒にいて一番素でいられる相手って誰?」
ちょっと真剣な顔してそう聞いてみる。
「うーん。素か。あ、日向かな。」
「じゃあ、日向ちゃんと話ししてる時、共感するのと、しないのどっちが多い?」
「する、かな。」
ほら、やっぱり。
朔斗は日向ちゃんが好きだっていうのは合ってる。ただ、どうやって自覚させるか、が問題なんだよな。
「あのさ、実は俺、日向ちゃんのこと好きなんだよね。」
ガタッ!!
俺の衝撃発言に朔斗はそんな音をたてながら立ち上がった。
永久ちゃんもすんごい顔で俺のこと見てるし、、
ちょっと気まずいけど、頑張れ俺!
「今、朔斗はどう思った?」
「は?どうって。」
「嫌だって思ったろ?」
朔斗はすんごい考えてから頷いた。
ほらな。
「それだよ。別に俺が誰のこと好きだろうと俺の勝手だろ。だけど嫌だって思ったってことは…」
ここまで言ったら永久ちゃんはわかったみたいだ。さっきまではすんごい睨んでたのに納得したような顔になった。