第2章 自覚
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「いい?まず、恋愛とは、『男女が互いに相手をこいしたうこと。また、その感情。』広辞苑より。」
「広辞苑?」
「また、恋とは、『特定の相手のことを好きだと感じ、大切に思ったり、一緒にいたいと思う感情。』Wikipediaより。」
「Wikipedia?」
「いや、あたしだって言葉で説明するのは難しいのよ。だから調べました!」
小峰はちょっと胸を張って言った。
その、俺だって辞書的な意味としては理解してるんですけど。そんなに馬鹿にされてたんだ、、
「そういう辞書的なのははわかってるよ。俺がわからないのはそこじゃねぇし。」
「そうだよね。うーん、、」
小峰はまた考え始めた。
3人で黙る。
すると急に新が口を開いた。
「別に男女どっちでもいいから、今一緒にいて一番素でいられる相手って誰?」
「うーん。素か。あ、日向かな。」
「じゃあ、日向ちゃんと話ししてる時、共感するのと、しないのどっちが多い?」
「する、かな。」
この質問の意味がいまいちわかんないけど。
正直に答えるとこうなる。
「あのさ、実は俺、日向ちゃんのこと好きなんだよね。」
ガタッ!!
新がそんなこと言うから、何も考えずに立ち上がってしまった。