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香るのは君のラベンダー

第2章 自覚


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この日、ついに「第1回 相島朔斗に恋愛感情を教えようの会」が開かれた。
メンバーは、新とあたし(永久)の2人。
あの超絶鈍感馬鹿野郎のことを好きな(多分)日向のための会である。日向には何回も、相島のことが好きでしょ?って聞いても頷かないけど、毎回顔が真っ赤になるからバレバレ。それに気づいてない日向が可愛い!
いや、そんなこと言ってる場合じゃない。とにかく、相島に恋愛感情というものを教えて、日向への気持ちを自覚してもらわなければ。


「で、何する?」

「いや、集まろうって言ったの新じゃん。あたしに聞かないでよ。」

「えー、こういうのって女の子の方が得意じゃないの?」

「そんなことないよ。てか、相島のことはあたしより新の方が知ってるんじゃない?」

「あぁ!もう、2人で考えよう!」


それからあたしたちは、ほぼ毎日のように放課後にファミレスに集まって作戦会議をした。

まず、第一の作戦として相島に恋愛感情というものを教えようということになった。

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ある日の放課後、新に相島を呼び出してもらって3人でいつものファミレスに来た。

「相島、この前恋愛感情わかんないって言ってたよね?」

「え?うん。言ったけど、」

「だからあたしたちで教えてあげる!」


あたしがそういうと、相島はあからさまに嫌そうな顔をした。でも、日向のためだもん。そんな相島は無視させてもらう。
すると、新が真面目な顔をして口を開いた。


「ほら、そんな嫌そうな顔すんなよ。高校生にもなって恋愛なんてわかりませんとかマジでガキだぞ。」

「お前にガキとか言われたくねぇ。」

「俺はちゃんと恋愛したことあるもん。お前よりは大人だ。」

「…………ムカつくけど、確かにそうだとも思うから話だけは聞いてやる。」
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