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香るのは君のラベンダー

第2章 自覚


バス停から家まで約3分。3人で歩いていく。家に着く寸前で朔斗の自転車がまだないことを確認した。
おかしい。バスが来るまで少し待ったし、朔斗の方が早いと思ったのに。どっか寄り道でもしてるのかな?


「着いたよ。ここ。」

「すげぇ…高級住宅地じゃん。」

「そんなことないよ。」


私は感動からか、周りを見渡してる新くんを適当にあしらって家の中に入る。
事前に連絡してあるから2人を家に招き入れる。


「ただいまー」

「「お邪魔しまーす。」」


3人で玄関から入るとリビングから弟の向(こう)が顔を出した。


「日向、お母さんが飲み物買ってくるから待ってろって。」

「えぇ、朔斗が持ってくる予定なんだけど。」

「それが、朔斗のお母さんも一緒に行った。まぁ、あの2人が一緒に行ったら帰ってくるの遅いだろうから朔斗が持ってきた方がいいと思うけどね。じゃあ、伝えたから。」


向はリビングへと戻っていった。
私はそのまま自分の部屋に行こうとしたんだけど、、


「今のイケメン誰?」


という永久ちゃんの声に足を止めて振り返った。
まさかイケメンとは向のことだろうか。


「弟の向だよ。そんな言うほどのイケメンじゃないと思うけどな。」

「それは日向が相島のイケメンになれてるから言えるんだよ。」

「そうかなぁ。」


なんか永久ちゃんの言うことはちょっとわかんなかったけど、まぁ部屋に行くことにする。
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