第2章 自覚
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体育祭実行委員。略して体実の集まりの後、各クラスで自分たちのクラスの企画をどうするかの話し合いをするということで解散した。
「この後どっか行って話するでしょ。どこいく?」
「朔斗んちでいいんじゃね?近いんだろ?」
永久ちゃんが他の3人を見ながら言うと新くんが勝手に言い出した。
「俺んち今日ダメ。にぃちゃんが友達何人か連れてきてお泊まり会やってたから多分まだいる。って事で日向んちな。」
「え!?勝手に決めないでよ。」
「え、ダメなのか?」
「ダメじゃないけど。」
「じゃあ決定。お前らバスで行くだろ?俺先に自転車で行くから。」
朔斗はそう言って走り出すもんだからもうしょうがない。と覚悟して親に連絡することにした。
いや、待て。家にジュースとか何もない。
「朔斗!!」
私は走ってた朔斗を呼び止める。
「ジュースとお菓子持ってきて!」
「わかったー!窓開けとけよー!」
朔斗は遠くでそう叫んでまた走っていく。
「あれ?日向の家でいいの?」
「うん、大丈夫。じゃあ行こっか。自転車の方が早いし。」
私たちは急いで家に向かった。