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香るのは君のラベンダー

第2章 自覚


集まりがある教室に着くと、もう朔斗と落合くんがいた。


「お、日向ちゃんに永久ちゃんだ!これからよろしくねー!」

「お前うるさい。」


教室の奥の方にいた落合くんは私たちを見つけると大声で手を振ってる。
それを朔斗が注意してるんだけど、、
いやいや、お前も入学式のとき同じことしただろ。と思ったのは秘密。


「落合くんってうるさいのね。初めて知った。」

「永久ちゃんひどい!あ、あと、落合って名前あんまし好きじゃないんだよね。なんかテンション下がんじゃん。だから新って呼んでよ。」


永久ちゃんはそんな落合くん、いや、新くんを無視して男子2人の後ろに座った。


「……………。」

「え、無視!?永久ちゃんって実はドS!?」

「だからお前うるさい。」


なんか、かわいそうに思えて新くんに声をかける。


「新くん、よろしくね?」

「日向ちゃん、優しい!俺日向ちゃん大好き!」


ガゴン!!!


「いい加減にしろよ。」


すんごい音がしたからなにかと思ったら、朔斗が新くんの頭をグーで殴ってた。
こんなに怒る朔斗は珍しい。なんでこんなに機嫌悪いのかな?眠いのかな?
朔斗は眠いと機嫌悪くなるからな。


「朔斗?どうしたの?眠い?」

「んなわけねぇだろ。お前もさっさと座れ。」

「機嫌悪すぎじゃない?」

「悪くない。」


絶対機嫌悪い。嘘はよくないぞ。
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