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香るのは君のラベンダー

第2章 自覚


次の日、朔斗と一緒に学校行こうかなとか思ったけど、あいつは自転車で行くとか言い出した。確かに朔斗の体力なら行けそう。
私の体力じゃ学校に行くだけで1日の体力使い尽くしちゃう、、だから私はバス。

教室に着くと、早めだったからか、あんまり人はいなかった。
当然、毎日寝坊をしまくってる朔斗はいないわけで、私は1人寂しく席に座ってた。
自分から話しかけられたらいいんだろうけど、そんな勇気私にはないわけで。しかも前後左右の席には誰もいない。わざわざ立ち上がって話しかけに行く勇気なんてもっとない。

少しすると、後ろの席に誰か来た。昨日の記憶を掘り出す。
確か、ショートカットの女の子だったはずなんだけど。どうしよう。話しかけてみようかな、迷惑かな?てか、なんて話しかけたらいいのかな?


「あの…さ、あたし、小峰永久って言うの。よろしくね。」


なんと、後ろの子から話しかけて来てくれた!!これは答えなければだよね。


「うん、よろしく!私は楠本日向だよ。」

「日向はさ、部活とか決めてる?」


なるほど。部活の話をすると話題がなくてもなんとかなるのか。永久ちゃんすごいな、


「中学もそうだったんだけど、吹奏楽にしようって思ってるんだ。」

「え、それまじ!?あたしも!!あたしも吹奏楽!」

「え!?すごい!一緒だ!」

「楽器は?場合によってはライバルだ。」

「私はフルートだよ?永久ちゃんは?」

「サックス!じゃあ、木管だし一緒にやることも少なくないかもね。」


フルートもサックスも吹奏楽の中では木管という同じ分類。吹奏楽部って、同じ部活内でも楽器が違ったりしたら、もはや別の部活と言っても過言ではないけど、同じ木管なら一緒の練習が多い。


「すごい。クラスも一緒で、部活も一緒って、もう友達になるしかないよね!!」

「うん!」


私たちはすぐに打ち解けて、そのあともずっと話してた。
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