第2章 自覚
「で、朔斗は何組なの?」
「俺?俺はAだけど。お前もAだろ?」
「え、ほんと!?一緒?一緒のクラス?」
やばい。嬉しすぎてテンション上がりすぎて飛び跳ねてしまった。
うん、しょうがない。だって、それくらい嬉しいもん。
「そんなに嬉しい?まぁ、俺も嬉しいけど。とにかく、一応これから1年間よろしくな。」
「うん!」
私たちが教室に戻ってすぐ、担任の先生が教室に入ってきて、体育館へと連れて行かれる。
入学式をやって、また教室に戻ってくると、書類とかいろいろもうたくさん。行きは何も入ってなくて軽かったはずのスクバもパンパン。
親は親でこの後、保護者会とか言ってたから一緒に持って帰ってとか無理だよね。頑張るか、、
「日向、一緒に帰ろーぜ。まだ友達いないから悲しくて。」
「お!いいところにいた。荷物持ち。」
私は朔斗を指差して言う。
「荷物持ち?」
「そ、これ重すぎて私耐えらんない。」
「こんなのも重いってか?流石は筋肉皆無日向だな。」
「だからその言い方やめてって。」
そんなこと言いながらも荷物持ってくれるわけだから、やっぱり優しいんだよね。