第29章 初めて※

降谷の口元から赤い舌が覗いて、それがカホの指先を這う。
目を逸らしたいはずなのに、その光景から目が離せない。
降谷がカホの視線に気づいて、視線を絡ませたまま軽くカホの指先を甘噛みした。

｢んっ…はっ…！あっあっあっ…んあっ…！｣

カホが降谷の手を掴んでギュッと握る。
そのまま降谷はカホの指先と自身の指先を絡ませる。
膝に置かれていた降谷の手はカホの顔の横へと移動しベッドの上で離さないと言うかのように固く握り合う。

カホを見下ろす形となった降谷は顔をカホの耳元へと近づけた。
カホは耳元にヌルッとした感触を感じ、それが中へ入っては水音が脳に直接響くかのような感覚に襲われる。

｢やっ…耳、あっんっ…はぁっ…！ああっ…んっ…｣

カホの耳の中を犯しながらも降谷は腰の動きを止めない。
膣奥を深くズンッと突かれ、与えられる1回1回の快感が大きい。

カホは降谷が膣奥を突くたびに大きく喘ぎ、重なる快感に絶頂が近づく。

｢あっあっ…んあっ…あっ…！あぁぁっ…！！｣

ビクッビクッと身体を痙攣させてカホの膣内は降谷の陰茎をギュッと強く締め付ける。
その締め付けに思わず降谷は熱い吐息が漏れた。

未だ快感に浸るカホの惚けた表情を横目に降谷の腰は再び動き出す。

｢はぁ…え、やっ…んあっあっあっ…まっ…んあっ…て、｣

過敏になっている膣内を全く衰えることのない降谷の陰茎が何度も出入りする。

思わず逃げそうになった腰を降谷が捕まえ、そのまま自分の方へとカホの腰をピストンに合わせて引き寄せる。

｢アッアッ…ハアァン…！！！んぁぁッ…アッ…はァ…！！｣

カホはもう喘ぎを止めることは出来なかった。出そうと思ってないのに快感が強すぎて口を開けば漏れてしまう。
カホの膣内も降谷の陰茎を嬉しそうに咥えこんでさらに膣奥へと引き込もうとする。

｢あアッ…ハァン…！ダメっ…！また、…んぁァァ…｣

涙目で懇願するように自分を見上げるカホに降谷は独占欲が高まる。

｢イきそう？｣

降谷はカホの耳元で囁く。
カホは喘ぎながら必死にコクコクと頷く。