第19章 忘れさせて※
「…んっ…はぁ」
慣れてきたのかカホは舌を沖矢のに絡ませ始めた。
お互い相手の舌を見つけてはそれを求めた。
沖矢はカホの上の歯の裏側を舌先でなぞる。
「んんっ…はあぁ…」
口内にゾクゾクとした快感が押し寄せカホは沖矢のシャツにしがみつく。
舌を出したまま沖矢の攻めに耐えていた。
カホの頭にはその姿がふしだらだとか、そんなことを思う余裕は無かった。
「はあ…ああっ…」
沖矢がカホの目を見つめながら長い舌でずっと歯の裏側を刺激し続ける。
その目にカホは吸い込まれそうだった。
カホの口元から唾液がたらーっと垂れて、それに気づいた沖矢が舌先でそれを舐めた。
2人がいたのは家の玄関。
そんな場所でこんな行為をしているのはなんとも異様な光景だった。
「ここは汚せませんから」
二階、行きましょうか、と沖矢はカホに告げる。
カホはそれに頷いた。
カホの部屋の前についてカホはドアを開けた。
中に入ってパタンとドアの閉まる音が聞こえたと思うと2人は再び熱いキスをした。
そのままベッドへ移動し沖矢はカホの上に覆い被さる。
沖矢の下にいるカホの目は既に惚けていた。
その表情は誰が見ても欲情しているんだろうと分かるぐらい官能的だった。
それはまた沖矢も同じでカホの目には目の前の獲物を狙うかのような野生の目をした彼が映っていた。
沖矢はカホに口付けながら彼女の膨らみを服の上から触った。
「…んっ…」
本来ならちゃんと時間をかけて次の課程へと進むもの。
だが今、カホも沖矢もそんな余裕は無かった。
ただ目の前の相手を欲していた。
沖矢はカホの衣服を脱がす。
上だけでなく下に履いていたスカートも脱がした。
ベッドの上でカホは下着だけを付けて横たわる。
沖矢は下着の下から手を入れてカホの乳房を触った。
「…はぁ…ん…」
やわやわと膨らみの感触を味わって形を変えていく。
その指は段々と中心部に移動する。
膨らみの先端に沖矢の指が触れた。
「はんっ…」
「もう硬くなってますね」
沖矢は硬くなった乳首を指で弾く。
そこに与えられる快感にカホは吐息を漏らした。