• テキストサイズ

キメツ学園ー未来編【鬼滅の刃】

第79章 君を呼ぶー最終章ー


「」


名前を呼ぶ。

返事はない。


けれど。


ほんのりと、握りしめた手が暖かくなるのを感じた。


「……。」


俺の体温かもしれない。

けれど、そうではないと思いだかった。


「」


なあ、お前、いつだって俺のそばにいたじゃねェか。

喧嘩しても、俺が泣かせても、お前がわがまま言っても。
ムカついてもう顔も見たくないって思っても、話したくないって思っても。


『実弥』


お前が、俺の名前を呼んでくれたから。


だから。


声が聞きたい。笑った顔が見たい。下手くそな料理が食いたい。死にそうになりながら仕事をしている背中が見たい。おかえり、ってお前が言ってくれる家に帰りたい。触れたいし触れられたい。



















































ちゃんと名前を呼ぶから。

みんながお前の名前を呼んでいるから。



だから。




帰ってこい。戻ってこい。

ここで死んだら、永遠にあの時代の中だ。


一緒に未来に行こう。


未来に。



































「、聞こえてるか?」
/ 539ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp