• テキストサイズ

キメツ学園ー未来編【鬼滅の刃】

第41章 隠し事


ハッとして目を覚ました。


そこには実弥がいた。


「………?」


実弥はキョトンとしていた。


「全然起きねえから起こそうとしただけだぞ」

「……え?」

「どうしたんだよ……?」

実弥は私に手を伸ばしていた。
その手を、私はぎゅっと握っていた。

そんなつもりはないのに、凄まじい力で手を握りしめていて、慌てて離した。

ほんの少しだけ実弥の手が赤くなっていた。


「…今の」

「あ?」

「………ハァ…」


またあの変な夢だ。ここしばらく見ていなかったから、油断した。

………何か、夢か現実かわからなくなっているような…。


「お前…どうしたんだよ」

「…何でもない……何でもないから…」


あの夢を見ると疲れる。
鮮明に覚えているわけでも何でもないが、とても気分が悪い。

…春風さんが言うみたいに、夢日記をつけようかな。


「何でもなくねえだろ」


実弥がじっと見つめてくる。


「……本当に何でもないよ。」


私は笑って答えた。

夢の内容については、まだ私も整理が出来ていない。話すのは難しいかもしれない。

/ 539ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp