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キメツ学園ー未来編【鬼滅の刃】

第24章 青碧蒼


青色なんて嫌いだ。


もう見たくない。

おはぎの目を見てから、あの子を思い出してしまう。


「実弥」


隣で眠る実弥の頬に触れる。
寝室は別にしたのに、実弥の部屋で一人用の布団で狭いなか一緒に寝ている。


かけ布団の下から筋肉質の肌が覗く。


「実弥」


目尻の柔らかいところをむにゅっと押す。顔をしかめる。可愛い。


「起きてー…」


傷の上をなぞると、ガシッと手を捕まれた。


「……何だァ…」


やっと起きた実弥は目を薄く開けた。


「おはよう」

「あァ…」


のそのそと体を起こす。

ボサボサの髪の毛をかきむしって、大きなあくびをする。


閉じた窓のカーテンから差し込む光が彼に当たって筋肉質な体を照らす。


「ねっみ……」


髪を一なでして、実弥はまた寝転んだ。


「………」


私は狭い布団のなか、ボーッとその顔を見つめた。


「………いやいや、起こしたんですけど!?」


慌てて言うと、実弥は再び起き上がった。


「今何時だ」

 
私がスマホの画面を見せる。

実弥は頭を抱え、マッハでシャワーを浴びて支度をして仕事へ行った。


………今度から仕事の前の日はNOって言おう…。


私は慌ただしく飛び出した実弥を見送り、そう心に決めた。
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