リセット~running start again~
第17章 予選会
蔵原くんがゴールし、
続けて清瀬くんも来た。
私は駆け寄り、アイスノンを渡した。
続々と選手達が来る。
最後に王子くんがゴールした。
嘔吐したようで、ユニホームは少し汚れており、顔色も悪い。
「王子くん、お疲れさま。」と上着と、飲み物、うがい用の水を渡す。
結果発表の時間になる
みんなソワソワして電光掲示板を見つめる。
目を塞ぐものもいる。
ジッと結果を待つ
最後に『寛政大学』の文字が出された。
箱根駅伝の出場の切符を手に入れたのである。
みんなは喜んだ。
飛び上がった。
私も泣いた。はなちゃんと抱き合った。
アオタケの皆のところに行き、「おめでとう!」と伝えた。
抱擁した。ハイタッチも。
「清瀬くん、おめでとう!やったね!」
清瀬「あぁ。」と拳と拳でグータッチ。
「蔵原くん、やったね!おめでとう!」
走「はい!」と照れる。
帰り際、掲示板を双子は見て腑に落ちない顔をしていた。