リセット~running start again~
第17章 予選会
箱根駅伝の予選会
天気は曇天で今にもぐずつきそう。
各々はアップして、コールを受け、スタート位置につく。
私もドキドキする。
これで運命が決まる。大切な日。
いつもの掛け合いを忘れたようで、スタート前にやっていた。
「箱根の山はー、」「天下の剣ー!」とえいえいおーでもやっているような動きで、寛政大は目立っていた。
私は、はなちゃんと一緒にレースを見て記録と観察する。
はなちゃん「ドキドキしますね!」
「うん。大丈夫だよ、きっと。」
審判「位置について」パンッと号砲が鳴った。
清瀬が後方のメンバーにサインを送る。
それを見たメンバーは伝達していく。
走は、自分のペースでグイグイと攻めていく。
ある時、清瀬が転倒した選手に巻き込まれそうになった。
私は沿道の少し離れたところから、後ろ姿だがその光景を見た。
「清瀬くん!!!」
(待って。これはちょっとマズイかも・・・)と一抹の不安を覚える。
そして、レースは中盤、終盤を迎えた。
私とはなちゃん、商店街のオジサンたちと一緒にゴールのところにいた。
私はアイスノンを準備し、ゴールを待った。