第16章 予選会への切符

気づいてしまったこの気持ちは、今は蓋をしよう。
箱根駅伝が終わったら話す機会があるならば打ち明けようか。
でも、この関係もいいんだけどな。
関係が変わるのも怖い。
箱根駅伝までの道のりはまだあるけど、ひとつの壁を越えた。


帰ったらみんなと喜びを分かち合おう。


皆はちょうど帰宅で玄関の前にいた。
｢ただいま!!｣
皆は振り向き
続けて私は｢おめでとう！｣と伝えた。
｢王子くん、お疲れさま｣

王子｢ありがとうございます｣

ジョータ｢やったぜ｣
ジョージ｢やったな！｣

清瀬｢中に入ろう｣

そして、清瀬くんと共に夕飯を作り、皆で舌鼓した。