• テキストサイズ

リセット~running start again~

第16章 予選会への切符


結果は公認記録を取得であった。

みんなは歓喜の声をあげる。

清瀬はグッと涙を流さないように空を向く。

藤岡はその姿を見届けた。


清瀬はメッセージを送る。
--------------------------------------------------------
お疲れさま。
王子が公認記録をクリア。
清瀬
--------------------------------------------------------

試験が終了し、携帯を見ると、
届いたメッセージを見て、は声をあげる。
「やった!」
と周りの皆は何事かと私を見る。

そして返信した、
----------------------------------------------------------
本当にお疲れさま。
予選会の切符を取得だね!おめでとう!

---------------------------------------------------------

思わず涙ぐむ。

清瀬くん、あなたの作ったチームは芽吹いて一歩ずつ進んでいるね。
温めていた思いは力強く進んでいっているよ。
あなたのここに至るまでの4年間はどんなだった?
走りたくても走れない期間はあったよね。
非情にも思えるような状況で世の中から裏切られたように感じることもあったよね。
そんな思いをしているからこそ、清瀬くんにしかない強さが生まれると思うの。
私も一緒に歩んでこられて良かった。もっと早く近くで見ていたかったよ。
そんな清瀬くんに私は魅せられたのかもしれない。

何でこんなにも胸が熱く、苦しくなるのだろう。
清瀬くんを思うと心が馳せるのだろう。
そうか、私は清瀬くんのことが好きなんだ。

帰り道、思考を整理しながら歩いていると自分の気持ちに気づいてしまった。
/ 72ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp