リセット~running start again~
第7章 過去の自分と向き合うとき②
5000mはスターとした。
寛政大のメンバーが走り、食らいついている。
公認記録が数人出たようだ。
ズブズブの初心者とはいえ、ここまで走れるのは何かしらの基礎があるのかな??よく、週単位でここまで走れてる。まずはそこを評価したいところだなぁー。
レースを体感するのは大切なことだしね。フォームの矯正は追々やっていくとして・・・
これはひょっとするかもしれない。
少し離れたところから望遠鏡を使って見ていると、一瞬の違和感が通った。わずかな一瞬を見逃さなかった。
・・・・清瀬くん・・・・????
様子がおかしいような・・・
気のせいだよね?
帰ろっと。くるっと踵を返して帰路につく。
この時、私は感じていた。
久しぶりのトラック、レースに興奮したことを。
アオタケの人たちが走ってる姿を見て心打たれたことも。
過去の自分と向き合うためには、時には逃げずに向き合っていかなくてはならない。
でないと、この先、きっと違うところで似たようなことと向き合うこととなる。
だから、今なんだろうね。
清瀬くんに伝えにいこう。
あと、メンバーのみんなにも挨拶しよう。
差し入れでも持って行って、ちゃんと話をしよう。
そう心に決めて差し入れを買うお店に向かう。