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リセット~running start again~

第6章 過去の自分と向き合うとき


それに・・・と間を置いて
和幸 「いろいろ言ったけど、高校生の頃、不完全燃焼だったんだろ?このまま社会人になると後悔すると思う。ちゃんと声かけて(こんなに走りたそうな顔してるじゃん)」
と信号の前に止まり、フッと微笑みかけて私に言った。
目を見開き、涙がこぼれそうだったため、窓の方を向き視線を反らして言った。

「うん。そーだねー」と。


そうして週明け実習が始まった。
(朝早い。眠い。緊張する。実習を重ねても慣れないこの緊張。んっ?あれは、清瀬くん達だ。こんな朝早くから走ってるのか、すごいね。記録会、見に行ってみてもいいかもな。)


この日から清瀬くんのプッシュが始まった。
いつも日も、お昼休みのタイミングになるとやってくる。昼は学内に戻って食べる。食堂を使う。
次の日も次の日もやってくる。
私の行動が丸見えなんじゃないかと思うほど。
学内で彼氏がいるとか騒ぎになった。
女子がほとんどだとそういった話はすぐに広まる。

月曜日。清瀬 「やぁ、偶然だなぁ。ナース服って雰囲気変わるんだな」
火曜日。清瀬「お疲れさん。また会ったな。」
水曜日。清瀬「よっ。」
以下略

「しつこい!わかったから。記録会見に行くから!まだやると決めたわけではないよ!!」
シッシッと追い払う。

そうして週末。記録会当日を迎えた。
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