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【鬼滅の刃】【不死川実弥】だからこそと言えるように

第3章 兄と姉



蔦子
「結衣!そんなに重いものを持ってはダメ!!」




また、怒られた……。
お姉ちゃんの負担を減らしたいのに……。
ふと思ったことが口から出る。




『ゆぅ邪魔してた……?』







するとお姉ちゃんは驚いた顔をして、悲しい色と顔になった。







蔦子
「違うのよ……」










何故か止まらない口。









『ゆぅのこと嫌い?』



なんだろう?なんとなくだけど……。
こっちに来て精神年齢が少し低くなった気がする。
些細な事に感情が大きく動く。





蔦子
「違うの……。結衣、義勇、貴方達には素敵な人生を送って欲しい。だから私は一生懸命働くの。貴方達が、大切だからよ。」




『ほ、ほんと?信じていいの?』



蔦子
「えぇ!ねぇねは結衣が大好きよ!」


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『ねね!』








そしてお姉ちゃんの元へ駆け寄っていく。







蔦子
「足速くなったね!結衣は元気な子だねぇ〜」










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お姉ちゃんの干した暖かい布団で温かいお兄ちゃんに抱かれながら眠っている。そうした日常で目が覚めると思いきっていた。






見たことの無い暗い部屋。







『ん……?どこ?……ここ……』









義勇
「結衣!目が覚めた?ここはね、親戚の家なんだって。」









『……。』










お姉ちゃんがいない。どうしてだろうか?
原作に答えがあるのだろう。









だけど思い出せない。肝心なところで役立たず。










義勇
「……。蔦子ねぇさんは……」










お兄ちゃんは今必死に考えているんだろう。
自分も姉を失い、傷ついているんだろう。
それなのに、私を悲しませないために、必死に思考を巡らしている。


悲しみ、憎しみ、怒り、恐怖


愛情、哀れみ、愛しさ
私が生きていることへの安堵




そんな色が見え、見たくない現実を突き詰められる。








蔦子お姉ちゃんは死んだんだ……。
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