【鬼滅の刃】【不死川実弥】だからこそと言えるように
第15章 人生観
何か、気に障ることを言ってしまったのだろうか?
結衣
『ごめんね、それは違うと思うよ。私は事前に知っていたからだよ』
それは…。
炭治郎
「どういう…?」
結衣
『鬼なら私は問答無用で切るよ。今回は善逸の声がして、3人と鬼の気配が"ひとつ"鬼を連れてる人なんて炭治郎しか知らないし、善逸と炭治郎ならきっと鬼はあの禰豆子ちゃんだ、と思ったから切らなかった』
驚いた…。
悲しくは…ないと思う。
ただ、隊士として結衣との意識の違いを突きつけられた気がした。
今年俺と同じく隊士になったとしても。
きっと冨岡さんの傍でずっと隊士を見続けてきて、鬼殺隊の仲間として俺とは覚悟や意識が違うのだろうと。
ただ、結衣から悲しいと、そういう匂いがするのはどうしてだろう?
結衣
『…ただ、禰豆子ちゃんに対しては切りたくないかな。かわいいもんね』
そう言って微笑んでくれた彼女は間違いなく。
ぶつかった俺を支えてくれた時から思っていた通りの。
とても優しい子だった。
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結衣side
ちょっと言いすぎてしまった気がした。
気、気まずい。
炭治郎
「ありがとう、本心を語ってくれて」
そう、炭治郎も微笑んでくれた。
でも、やっりぱ禰豆子ちゃんをひとつって言ってしまったし…。
炭治郎
「結衣は優しいから、俺に嘘をつくのではなく、ただ事実と本心を語ってくれたんだろう?」
結衣
『…うん、もう気にしない!』
善逸
「終わった…?」
あ、善逸に心配かけちゃったのかな。
伊之助
「なんか、辛気臭せぇな」
いや、空気読め!?
結衣
『禰豆子ちゃんも私から寝返りうって炭治郎の方に行っちゃったし、そろそろ戻って寝るね』
善逸
「そんなぁ!!」
結衣
『あばら骨でも怪我してるでしょう?あなた達。呼吸が浅いよ。』
かまぼこ隊
「「「!!」」」
結衣
『私もお恥ずかしながら足首怪我してるし、いっぱい食べて寝て治さなきゃね。おやすみ』
お休みの返事を背に受けながら、名残惜しいけど部屋を後にした。