【鬼滅の刃】【不死川実弥】だからこそと言えるように
第2章 Prolog.
『オギャァ!!オギャア!!』
ん?あれ、電車に轢かれなかったっけ?
"オギャア"?
赤ちゃんが泣いてしまったのかな?そりゃ人身事故おきりゃ赤ちゃんも泣くよね。ごめんね。
まてよこれ、この声なんか妙に頭に響くな……まさか!!
おいおいおい!?
ヤベーだろ、完全にヤベーよ!!
まさかこれって……
転生!?
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どうやら状況を整理すると、
ここは明治だと……。一応日本で安心した。
てかこれが日本家屋?
なんか、おばあちゃん家感すごいな。そして……
赤ちゃんの中に私の魂が宿りました!おめでとう!
おめでとうじゃねぇよ!!なんだこれ!!
てか嫌だろ自分の子どもの中が実は三十路まじかのおばさんとか!
んー、でもどうすることも出来ないよなぁ。
向こう帰ってもなぁ、どうせ死んでるし……。
親にこの親不孝者!!とか怒られてたりするのかな……。
あ、泣き止んだ……。とりあえず静かでいい。
自分なのに自分のタイミングで泣いたり泣き止んだりできない……。
もちろん声も出せない。
きっとほかに出来ることは笑うことぐらいか……。
てか大丈夫?
もしかして……私精神年齢赤ちゃんにならないといけない!?
だとしたら大丈夫か!?私すっげぇおばさんだぞ!?
ふと気づくと泣き止んでいるはずなのに頬を何かが伝う。
あれ?声も出てないのに?
そっか……。悲しいよねそりゃね。
私、泣いてるんだなぁ……。
本当は死にたくなかったんだなぁ。
お母さん、お父さん、会いたい。
ごめんね私の不注意で。どうか、伝わって欲しい。
お母さん、お父さんへ。
どうか私のように事故ではなく、また病気でもなく天寿を全うして欲しい。
お葬式はお金かけなくていいよ。老後のために取っておいて。
そして、ありがとう。愛してる。さようなら。ごめんなさい。
私、死にたくなかったです……!
結衣より。